1982-04-01 第96回国会 衆議院 内閣委員会 第8号
大半の学者の方がこれに傾いているという定説までいっている概念というのはございませんで、通説に近い概念としていま挙げられていますのが、一つは功労説と、もう一つは経済能力喪失に対する報償説、この二つがわりに多くの学者に認められた説ではないかということで、私どももこの二つを中心に実は考えておるということだと思うのです。
大半の学者の方がこれに傾いているという定説までいっている概念というのはございませんで、通説に近い概念としていま挙げられていますのが、一つは功労説と、もう一つは経済能力喪失に対する報償説、この二つがわりに多くの学者に認められた説ではないかということで、私どももこの二つを中心に実は考えておるということだと思うのです。
階級制による軍人恩給復活の一つの理論的支柱である、一般応召者に比べて経済能力喪失が多大であるという観念も、事実に反するものであります。今日の老齢軍人は、過去においては少くも快適な生活のできる給料を与えられ、戦争中は国民の怨嗟の的となるくらいにゆたかな生活が許されていたのであります。子供に高等教育を授け、女子は十分な婚資をもつて上流社会と縁組ができたのであります。